輸入ビールとの食べ合わせ

鶏肉の旨味や野菜の酸味など
合わせる味わいによって
ビールの異なる表情が楽しめる

コブラ

コブラ

スパイシーなインド料理との
ペアリングを前提に造られたビール

インド系移民が多数存在するイギリスには、クオリティの高いインド料理レストランが多数存在します。また、アングロ・インド料理に代表されるように、香辛料やハーブを使う料理も親しまれています。「コブラ」は、そんなインド料理とのペアリングを前提に造られたビールです。

誕生したのは1989年。当時ケンブリッジ大学の学生だったインド系イギリス人のカラン・ビリモリア氏が、イギリスでよく飲まれるビールよりも炭酸を抑え「イギリスには、もっと炭酸ガスを抑えた滑らかな口当たりのラガービールが必要だ」と考えたのがきっかけでした。

原材料には、インドの伝統的なモルトと酵母を使用。コーンやコメなどの副原料を用いることで口当たりが軽やかです。口に含むとモルトとコーン由来の甘味を感じますが、あくまでもライトで後を引かず、爽やか。スパイスを多用し、しっかりした味付けの料理とビールの味わいがぶつからないようにと考えられたビールです

コブラの穏やかな炭酸と甘味が
複雑でバランスのとれた味わいの料理にマッチ

チキンチリ × コブラ

チキンチリとコブラの写真

コブラが持つ味わいの特徴をまとめると、
・炭酸ガスを抑えた柔らかな口当たり
・モルトとコーン由来の穏やかで爽やかな甘味
・ホップの苦味は甘味と同じく穏やか

といった点が挙げられます。
インド料理に合わせて作られたビールといえばすぐにカレーを連想しますが、今回はスパイスを多用した家庭料理「チキンチリ」を合わせてみました。

注目したのは、チキンチリが持つトマトソースの甘味、旨味、穏やかな酸味と辛味、揚げたチキンの脂と旨味です。旨味や酸味はピルスナーをはじめとするラガービールと合わせやすく、コブラの甘味とバランスが取りやすいのでは、と考えました。

チキンチリとコブラを合わせてみると、ビールの柔らかな炭酸と甘味が、チキンチリがまとうトマトソースの甘味と旨味、ほんの少し感じる酸味、穏やかな辛味など、バランスのとれた味わいによくマッチします。鶏肉を噛むとにじむ旨味がコブラの甘味に溶け込み、旨味をより豊かに感じられるようになりました。

今回のチキンチリは、鶏肉とともにくし切りのトマト、オニオン、パプリカが使われています。特にパプリカは噛みしめると強めの酸味を感じます。コブラと合わせることで、ビール単体では弱めに感じていた苦味が存在感を増してくるという、意外な効果を得ることができました。

チキンチリを家庭でつくるときも、ぜひ野菜をふんだんに使ってみてください。今回ご協力いただいた「Asian Dining & Bar SAPANA」のように野菜を大きめに切ってコブラと合わせてみると、ビールはよりさまざまな表情を見せてくれることでしょう。

■アジアンダイニング&バー サパナ 赤坂見附店

住所東京都千代田区永田町2-13-10
TEL03-3502-6500
営業時間

月〜日  11:00-24:00

インド、ネパール、タイ、ベトナムなどのエスニック料理を豊富に揃えるカジュアルレストラン。カレーをはじめとする一品料理のみならず、ビールのお供に最適なおつまみも盛りだくさん。本来の味よりも油分を抑えたり野菜をふんだんに使用したりするほか、スパイスの量や辛さは好みに合わせて調整できるなど、細やかな心遣いが気に入り足繁く通う常連客も多い。

Asian Dining & Bar SAPANA 赤坂見附店 店長 ディリップ・アディカリさん

■コブラ

原材料麦芽、ホップ、小麦、米、トウモロコシ
内容量330ml
アルコール度数5.0%
醸造所Molson Coors Brewery

この記事を書いた人

野田 磯子

ビアジャーナリスト、ビアコーディネーター、日本ビアジャーナリスト協会副代表

野田磯子

ビールの美味しさや楽しみ方を伝えるビアアンバサダー。2007年のビアバー・ビアパブムック『極上のビールを飲もう!』(エンターブレイン刊)を始め、ビールに関する本や雑誌の執筆、編集、構成を務めている。 食のキュレーションサイト「ippin」でクラフトピールキュレーターを務めるなど、ビールと料理の組合せのスペシャリストである。

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